ファイナンシャルプランナー玄素彰人さんの記事【起業のすすめ】
地方の活性化のための要素として「雇用」のことをよく考えるようになっています。
「給料が上がらない(安い)」「ボーナスが出ない」「正社員ではない」・・・。そんなことを聞くことが多くなりました。
上場企業の社員などはそんな中でも堅調であるように思いますが、田舎にはそんな企業は中々ありません。
関電?JR?自衛隊?銀行?保険会社?先生?地方公務員?医師?サラリーマンでいうとこんなところでしょうが全体の10%くらいだと思います。これでは景気がいいなんてという実感は湧かないと思います。
故に、子供と奥さんは和歌山に、旦那は県外で仕事をしているという現象も起きているようです。
じゃあ、サラリーマンでなかったらどうか?自営で元気なところはあるように思います。サラリーマンよりリスクも背負っている分、税務上では有利だし、自分が社長なので、納得して仕事ができているようにも思います。
じゃあ、起業しようか?と言っても簡単なことではないと思います。でも、こういった人が増えてこないと、新たな雇用の受け皿や地域全体の元気は出てこないと思います。
最近、3か月ほど調理師学校で訓練、寿司屋さんを開店しミシュランガイドに掲載されたお店が報道されていました。今までの寿司業界からすれば画期的なことです。
ハウスドゥという不動産のフランチャイズ店では約350の加盟店の半数以上が不動産以外からの参入組です。
要は何かというと、経験がなくても、やる気と多少の能力、多少の資金があれば、ノウハウを買って、独立できるといった具合です。(変に凝り固まっているよりもいい場合がある)
また起業する際の融資制度も一昔前より充実していますし、行政の支援制度もあります。
勿論、今までの経験を生かしたり、自分の好きなことをするために独立できれば最高です。
失敗のリスクは当然ありますが、うまくいけば、収入は今までよりも大幅にアップする可能性、時間が自由になる可能性、(雇用や税などで)さらに社会に貢献できる可能性も出てきます。
しかし、サラリーマンの時以上に努力(苦労)することは間違いありません。
だけど、サラリーマンの時以上の能力を発揮することも間違いありません。
ちょっと前にも書きましたが、「事業継承のマッチング」「一度事業を失敗しても再起できる融資制度や支援」「独立ネタの収集・提示」「起業家の年収保障」など敷居が低ければ低いほど、廃業率は上がるでしょうが、それ以上に成功する数も増えると思います。
中国の昨年の起業数は160万社。対して日本のそれは約20万社(儲ける会社が増えるということです)。
日本の起業のしやすさランキングは世界120位だと聞きます。シンガポール3位、米国20位、韓国34位等と比較して、遥かに下位の起業後進国と言えます。
でも、この数字を上げたら、地方や国の元気に繋がるんじゃないのかな?そんなことを感じています。
玄素彰人さん公式サイトhttp://www.eonet.ne.jp/~genso/