株式会社オフィス・オウさんの記事【正の中国情報:2015/12/26】
● 中国のネットユーザー規模とネット小売取引額は、世界一!
第2 回世界インターネット大会が12/15開催され、「中国インターネット発展20年報告」を発表した。 20年間の発展の道のりを経て、中国は今、ネット大国からネット強国へと大きく変わりつつある。 2015年7月末現在、中国のネットユーザー数は6億6800万件に達し、世界一になった。 サイト数は約413億7千万サイトで、ドメイン数は2230万件を超え、このうち「.CN」ドメイン数は約1225 万件を数えた。 また中国は、世界最大規模の第4世代移動通信規格(4G)ネットワークが構築されており、 4Gユーザーは2億5千万件を超えている。 2015年1~10月の中国のネット小売総額は2兆9500億元に上り、ネット小売取引額の規模は世界一 に躍進した。 特にモバイルネットショッピングの利用者の躍進が顕著で、利用者は2億7千万人に達した。 ネット関連の上場企業は328社あり、時価総額は7億8500万元に達し、中国株式市場の時価総額全体 の25.6%を占めている。 現在、アリババ(阿里巴巴)・騰訊(テンセント)・百度・京東の4上場企業は世 界のネット企業上位10社に入っている。 「微博」(ウェイボー)・「微信」(WeChat)、モバイルユーザー端 末が政府と市民をつなぎ、政府が市民にサービスを提供する重要なルートになっている。 2014年に中 国の政務関連の微博アカウントは27万7 千件を数え、政務関連の微信アカウントは10万件を超えてい るという。
● 天猫国際、日本からの輸入が1位に!
12/5、12/12のセール前の天猫国際(Tmall グローバル)の売上データが発表された。 それによると日本の輸入品が1位で、ドイツ・アメリカ・韓国・オーストラリアが後に続いた。
日本の e モールのうち、最大免税店であるラオックス・花王・ベビー用品の「赤すぐ」が上位だったという。 天猫国際は、アリババのビッグデータを通じてラオックスの中国市場開拓を積極的に支援すると同時に、 供給チェーンを積極的に共有していくとした。 ラオックスにとって中国は重要な海外市場であり、オンライ ンとオフラインを融合させて高成長をすることが同社の目標となっている。 今回の戦略提携によってラオックスは、越境輸入 E コマースのイノベーティブなモデルを通じて、中国の顧 客に国内にいながら日本の炊飯器や温水洗浄便座・美容器などの人気商品を売り出し、サービスや割引 などを行っていく。 花王・ラオックス・ミキハウス・キリン堂などが日本の e モールの代表格で、11/11に 「1千万元以上売り上げた e モール」クラブの仲間入りを果たしている。 共同通信社は、経済減速中にある中国では、ネットショッピング市場に関しては急激な成長を遂げている とした上で、日本企業は今年に入って天猫国際に続々と“出店”、2015年には日本の100店舗が入店を 果たし、今後3年で600店舗以上の実力ある商店を入店させるとしている。 しかし天猫国際への出店条 件は厳しく、高額な出店保証金・中国での現地法人設立と在庫の確保・ネット掲載や広告宣伝費の自己 負担などが要求されるため、商品に知名度のある大手企業でないと出店は難しく、日本の中小企業や中 国に現地法人を持たない企業にとって天猫国際への出店は高嶺の花となっている。
● 訪日クルーズ客数、5年前倒し達成!
2015年にクルーズ船で日本を訪れた外国人の累計人数が12/8、100万人となった。 国土交通省は同日、100万人目が上陸した博多港のクルーズセンターで記念式典を開催した。 同日午前9時頃、イタリアの「コスタセレーナ」(乗客約3450人)が、中国・上海発着の航海の途中で同港 に寄港し、100万人を突破した。 (昨年年間実績の2.4倍) クルーズ人気は中国で広がっており、訪日クルーズ客の大半は中国人とみられ、中国に近い九州や沖縄 に寄港が集中している。 同地域では2015年の寄港数が800回超と、前年比で8割増える見通しだ。
● 2015年、世界を席巻する中国人観光客!
中国観光研究院によると、2015年の中国人海外観光客の人数と購買力は、3年連続で世界一だった。 2015年ののべ海外旅行者数は16%増加し、初めて1億2千万人を突破した。 日本にとって最大の観光客供給源は中国で、外国人観光客1931万6900人のうち26%を占めている。