起業家支援に命を懸ける会計士の梅川さんの記事 【フィンランド紀行その1】
お早うございます。
起業家支援に命を懸ける会計士の梅川です。
先日、北欧のフィンランドを視察してきました。
北欧といえば、スカンジナビア半島のフィンランド、スウェーデン、ノルウェイ、デンマークですが、いずれの国にもほぼ共通な特徴があります。
まずは、ゆりかごから墓場までの例えが象徴する「高福祉・高負担」。
日本も直面している増加する医療費、介護費に対して、彼らは高い所得税、高い消費税で賄っています。
日本ではGDPに倍する国の借金が問題視されていますが、北欧の国々はいずれも国の借金はGDPの1割にも満たない健全財政。
とはいえ、所得の半分も税金などを徴収されてなぜ誰も文句をいわないのか?
その答えのヒントのひとつが、選挙での高い投票率と、反面際立って少ない政治家・官僚の汚職ではないかと思いました。
北欧では、投票率は70%以上が当たり前。
一方政治家も「公費」を私的に消費するなどあり得ないこととの事。
そして、その結果ともいえる政治や財政の高い「透明性」です。
有権者は当然に政治家や官僚のお金の使い方を監視し、もし問題があればいつでもNoを突きつけるわけです。
高い税金を払っても「払いっぱなし」ではないのです。
確実に自分たちが支払った税金が無駄なく現代世代、将来世代のために使われているということを実感できているのかもしれません。
北欧諸国での特色のもう一つは、国民の高い「幸福度」です。
OECDの公表では加盟34か国中、北欧諸国はすべてランキング10位以内と高い幸福度を示しています(ちなみに日本は21位)。
今回、訪問ではその原因まではつかめませんでしたが、そのヒントと感じたのが街並み。
ヘルシンキの街の印象は「バランスの良さ」。
都心とその周辺での印象でしかありませんが、乱開発の跡は見当たりません。
自然を活かした街並みにセンスのよい建物群。
日本の都市のように数十メートル置きのコンビニはありませんが落着きがあります。
超高層ビルはありませんが、デコボコない景観は豊かさを感じます(ちなみに北欧には地震はありません)。
(探せばあるのかもしれませんが、)見つけることが出来なかった貧民街。
去年訪問したシンガポールは、政府が強制的に作った「きれいな街」です。
いたるところに無理が感じられ、ともすると閉塞感を感じる街でしたが、ヘルシンキではそれは微塵も感じません。
まさに市民が造った街を感じました。
北欧の国々は、アメリカやイギリスのように貧富の差が著しくありません。
税制のおかげもあるのでしょうが、ITバブルで大成功した富豪が住む街ではありません。
北欧の人たちは、かつての日本人がそうであったように、誰もがお金よりも重要な「何か」を堅持しているような気がしました。
「武士道」のような「プロテスタンティズム」かもしれません。
大金もち(小金もちも含む)ではなくとも精神的な満足度がえられる「何か」を感じました。
今日もお読みいただきありがとうございました。
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