中国・アジア進出のゲートウェイ企業ホープウィル・グループ『香港「雨傘革命」(アンブレラ・レボリューション)考察』

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 ホープウィル ニュースレター <2014年10月16日発行 >
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香港「雨傘革命」(アンブレラ・レボリューション)考察


2014年10月15日現在、香港行政庁舎付近、および市街地2箇所における、
香港政府への抗議行動は続いています。
行動への参加者は増減を繰り返しつつ、行動は続いていいる状況です。
先週のメールマガジンでも香港の状況をお伝えさせていただきましたが、
今週も、香港での民主選挙を求める抗議行動、
「雨傘革命(アンブレラ・レボリューション)」について考察を進めてみたいと考え
ます。


今回の抗議行動における収拾の悪さは何か?

まずはここが重要なポイントになろうかと思います。
この収拾の悪さ、これはつまり抗議行動における行動参加者に対峙する対象が、
香港政府ではなく、実のところは中国政府であるという点にあると考えます。
メディアに報じられない物までいれると、
日々500件以上発生しているといわれる中国本土でのデモや抗議行動。
中国政府からしてみると、一国二制度とは言いつつも、
中国の一部である香港でおきた抗議行動は、
日産数百件に及ぶ抗議行動の中のひとつという捕らえ方もできるわけです。
もちろん、世界のメディアの関心は中国本土における抗議行動の比ではなく、
「香港民主主義の凋落の瀬戸際か」などという見方で
大きなスポットライトを浴びるにいたっているわけです。

中国政府は、武力や警察などによる強制的処理には未だ走らず、
事態を静観するという姿勢を継続しています。
商売人の街「香港」で商売を営む経営者や商店主から、
抗議活動を行う人たちへの不満が生まれ、
香港内を二分する議論が生まれ、
この議論こそが事態収拾の引き金になってくれよと言わんばかりです。

さて、この度の抗議行動の顛末はいかがになると考えるか?

様々な意見はあると思いますが、私の私見は以下の通りです。
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歴史の一幕として記録はされるものの、
抗議行動者が望んだ「民主選挙」の実施が行われることはない。
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1997年に香港がイギリスより中国に返還された時点で、
ある程度の中国化は避けられないことは予測できたわけで、
むしろ中国の一部になった後も現在に至るまで、
高度な自治能力と、高度な社会インフラを保持してきた香港は、
本当に優秀であると捉えるべきではないかと考えます。

それよりも問題は、中国がここ10余年の中で、急速に「資本主義化」してきてお
り、
このスピードコントロールに、中国共産党が手を焼いているということではないで
しょうか。
中国は共産党一党支配ですので、民主化することはないわけですが、
資本主義化だけがいびつに広がっているということが、
大変な中国内ストレスになっているわけです。

冷静に考え、このような状況の中において、
中国政府が「香港の民主選挙」に耳を貸せば、
それこそ今度は中国内におけるバランスが崩れ、
より大きな騒動につながりかねないですね。

香港はレッセフェールと呼ばれる「自己責任型社会システム」を貫いてきました。
今後もこのスタイルは保持されてゆくでしょう。
このレッセフェールは、香港に「競争社会」という
ひとつのストレスを持ち込んだかもしれませんが、
同時に類まれなる社会・経済自由度を作り上げてきました。

これこそが香港の魅力であり、今香港が世界経済の一員として注力すべきは、
中国返還後におきた政治的中国化の部分よりも、
返還後も極めて高い自治が評価されてきた
世界的ブランドをいかに守ってゆくかということではないかと考えるのです。
返還後も変わらず、返還前にあった香港の社会・経済的魅力が保持され、
さらには益々磨きがかかることにより、
世界中からのその存在価値を認めさせることこそが、
メディアに取り上げられることなく粛々と進む
「レボリューション」になるのではないかと考えるのです。

中国側からの視点でみれば、香港が持つジレンマ以上に、
中国が抱える共産党求心の低下の問題のほうがかなり大きいはずです。
改革解放後の工業経済特区に始まり、現在の金融経済特区にまでいたる、
中国内にある虫食い自由区から、染み出しのように広がる資本主義的活動、
その活動から発生する「民主主義」あるいは「自己主義」的な発想が、
「社会主義国家中国」の存在意義そのものを揺さぶる因子であるはずです。


皆さんは、どのようにお考えになられますか?


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2014-10-16 | Posted in blogNo Comments »