株式会社オフィス・オウさんの記事【週刊・中国情報:2015/07/27】

● 中国のネットユーザー数、6.7億人に!

中国インターネット情報センター(CNNIC)は7/23、北京で第36回「中国インターネット発展状況統計報 告書」を発表した。 同報告書によると、中国のネットユーザー数は2015年6月現在で6億6800万人に 達し、インターネットの普及率は48.8%となり、ネットユーザー数は上半期に1894万人増加したという。 中国の携帯電話からのネット利用者数は、2014年12月比で3679万人増の5億9400万人に達し、ネ ットユーザーのうち携帯からのネット利用者が占める比率は、2014年12月の85.8%から88.9%に上 昇した。 携帯端末の大画面化と携帯電話のユーザーエクスペリエンスの改善により、携帯電話がネット ユーザーの主なネット接続端末になる流れがより顕著になった。 インターネットが個人の生活に及ぼす影響が深まり、情報収集や交流・娯楽の需要に基づく個性的なサ ービスから、医療・教育・交通などの公共サービスと深く融合する、国民生活に密着発展した。

● アリババ、スーパー分野に全面参入!

中国のアリババ集団は7/23、スーパーマーケット分野に全面的に参入することを明らかにした。 アリババ集団は傘下のオンラインスーパー「天猫超市」を全国規模で段階的に普及拡大させ、第1号サー ビス提供エリアを北京に定めるという。 「天猫超市」は北京地区で、「莱鳥網絡科技有限公司」の“当日配送サービス”を採用する。 北京の「天 猫超市」利用者は午前11時までに注文した品物を、当日中に受取れ、受取り時間も午後10時までの自 由選択できるようになる。 7月下旬までのデータをみると、天猫超市北京エリアの売上高は前年同期比7 40%増加し、取引量の9割はモバイル端末経由のものだった。 北京の利用者はオンラインスーパーへ の関心が高く、一時的に注文数が供給数を上回るオーバーブッキング現象も何度か出現しているという。 中華全国商業情報センターによれば、2014年のスーパー産業の純利益は前年比5.87%減少した。 原因は店舗の家賃・人件費といった硬直的需要(値段の影響を受けにくい需要)の上昇だけでなく、利用 者の消費行動の変化が大きく、消費の場所がオフラインからオンラインへ移行するという変化だった。 ネットスーパーの主力商品である日用品には常に一定の需要があり、リピート率とロイヤリティが高いとい う特徴をもち、B2C(企業・消費者間取引)市場の新たな成長源になっている。 調査会社「艾瑞諮詢」の データによると、2015年第1四半期(1~3月)の中国ネットショッピング市場のB2C取引規模は3737億 1千万元に達し、天猫の市場シェアは58.6%だった。 「天猫超市」は2012年3月に運営をスタートする と、瞬く間に消費者が生活用品をネットで購入する際の重要な入口に成長している。

● 中国人の海外観光客、年1.7億人に!

市場調査会社「イプソス」が、ホテル予約サイト「Hotels.com」が発表した調査結果によると、中国大陸部 から海外を訪れる観光客は、世界を席巻する勢いを呈し、また、より年齢層が若くなり、金銭的に豊かに なる傾向がある。 (今回調査の対象となったのは、中国人海外観光客約3千人と世界各地のホテル営業者1500人。) 同サイトは、中国人海外観光客の増加傾向およびそれが世界旅行業に及ぼす影響について、毎年定期 的にモニタリングを実施している。 今年の調査によって、驚くべきデータが出てきた。 海外に出る中国 人観光客は、今後4年間、年間1億7400万人に達し、年間消費額は約3420億カナダドル(32兆5千億 円)に上る見通しだという。

● ポケットWi-Fi、海外旅行の必需品に!

昨今の海外旅行では、パスポートやクレジットカード以外に、ポケット Wi-Fi が必需品となっている。 2015年上半期の C-trip の海外用 Wi-Fi レンタル業務は、昨年同期比で4500%増となっており、今年の 月間レンタル予約数は最高で十万台に達し、昨年度全体の予約量を1ヶ月で超えた。 中でも成長著しか ったのが、日本行きの観光客で昨年同期比3463%増・韓国行きの観光客は同1768%増だったという。 C-trip は現在、全ての海外団体旅行において、ガイドによる Wi-Fi の提供を行っており、今では多くの旅行

客にとって、このサービスの有無が旅行商品を選択する上での最も重要な要素となっている
(ポケット Wi-Fi レンタル料金は、日本16元/日、韓国15元/日、米国45元/日、ヨーロッパ16元/日で、500元のデポジットが必要。)

2015-07-30 | Posted in blogNo Comments »