株式会社オフィス・オウさんの記事【週刊・中国情報:2015/02/23】

● 春秋航空は1/21、上海証券取引所に上場!

中国の民営資本航空会社としても、LCC としても初の上場案件となる。 新規株式公開では約17億5500万元(約 333 億 4,500 万円、1 元=約 19 円)を調達し、「エアバス A320」9 機の購入費や運転資金などに充てる。 春秋航空は2012年10月、日本で中国企業として初の航空 会社“春秋航空日本(IJ)”を設立し、2014/8/1に成田~高松・成田~広島・成田~佐賀を結ぶ日 本国内線3路線をそれぞれ就航した。 これは相対的に空港発着料や管制塔利用料が安い、高松・ 佐賀などの地方空港を利用しながら、既に春秋航空が運営している上海~高松・上海~佐賀の国際 線を生かして、中国人旅行客の日本首都圏への乗り継ぎ需要を掘り起こす狙いだ。

● 武漢市の娯楽産業分野、娯楽施設の建設が続く!

2011/9に武漢初の大型テーマパーク「武漢海昌極地海洋世界」の開業以降、既に開園しているテ ーマパークの中で最も注目されている施設は、2012/4に開園した「武漢歓楽谷(ハッピーバレー)」だ。 「歓楽谷」は中国全土に展開する人気テーマパークで、武漢は深圳・北京・成都・上海に続く5番目の 拠点となった。 「武漢歓楽谷」は、武漢市の中心を南北に流れる長江の東部側の武昌区にある東湖 風景区に立地した娯楽施設だ。 35万平方メートル規模の広大な敷地内を8つのエリアに分け、69 のアトラクションを設けている。 中でも「江城エリア」は、フェリーボート・トロッコ列車・人力車など192 0年代の武漢の街並みが再現された設計になっており、地元民から人気を得ている。 来園者数は、 開園から700万人に達した。 来園者は武漢市民だけでなく隣接する湖南省や江西省など中部地域 からも多く、武漢市の新たなシンボル的存在になりつつある。 武漢市では今後も、大型テーマパークの開園が計画されている。 2015年に開園予定の「世茂嘉年 華」は、中国国内最大規模の屋内テーマパークとなる見込みで、同テーマパークは、香港の大手不動 産開発会社である「世茂集団」が400億元を出資、建設を進めている。 目玉となる施設は、「世茂嘉 年華商業中心」と称される総合娯楽施設だ。 敷地面積は53万平方メートルで、テーマパーク・ショッ ピングモール・映画館・レストラン・ホテルなどが併設される計画だ。 同テーマパークの年間の収容能 力は2000万人に上り、10万人以上の雇用を生み、関連商業施設の売上高として100億元を見込 んでいる。

● 中国、海外医療ツーリズムがブーム!

中国のメディカル・ツーリズムはすでに新興産業となっており、サービスの質を保証し、標準化・システ ム化して中国内外の医療ネットワークにマッチングしていくかが、中国メディカル・ツーリズム市場の鍵 となっている。 メディカル・ツーリズムは中国ではすでに早くから実施されており、訪問予定先の海外 の中で日本は主要な目的地の1つとなっている。 日本への「ガン予防・検診」のメディカル・ツーリズムを実施している某グループ企業の一例をあげると、 同プログラムでは現在、日本で計300種類の「ガン」を検診することができるという。 医師が問診する内容は、受診者の家族史・過去の病歴・個人の生活習慣などの問題に及び、多元的 できめ細やかな一連の検査が2日間にわたって行われる。 機器を使った全身検査・生化学検査・腫瘍マーカー検査・医療設備による、検査・全身CTスキャン・免 疫血清検査など、医師団は総合的に診断を行うと同時に、ガン予防についての講座を行うという。 多くの中国人は、日本での検診について最も深く印象に残ったのは、医療サービスだったとしている。 中国では健康意識の高まりとともに、メディカル・ツーリズムが人々の生活に溶け込み始めているが、 メディカル・ツーリズムは欧米などの先進諸国では、既に成熟化している。 また、中国人女性の間で、日本での血液クレンジングを目的としたメディカル・ツーリズムがブームにな っている。 血液クレンジングは検診者の血液を100cc抽出し、それにオゾンガスを溶解させて血液を 活性化させ、さらに体内に戻して、血液すべてを活性化させるもので、主にアンチエイジングに効果が あるとされている。

2015-03-02 | Posted in blogNo Comments »