株式会社オフィス オウさんの記事【正の中国情報:2016/10/13】

【正の中国情報:2016/10/13】 <385号>

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● アリババ集団、実店舗「KFC」に出資!

中国浙江省杭州に本社を置く中国電子商取引最大手の“アリババ集団”が、中国の「ケンタッキー・フライ ド・チキン(KFC)」や「ピザハット」の取り込みに動いている。 見えてくるのは、自社のオンライン決済サー ビスを実店舗にも広げる野望だという。 “KFC“などを運営する米外食大手“ヤム・ブランズ”が10/31 付で分社する中国事業にアリババ傘下の金融会社“アント・フィナンシャル”と中国の投資会社“プリマベ ーラ・キャピタル”の2社が出資すると発表した。 “ヤム・ブランズ”は昨年10月に不振の中国事業を分離する方針を決定。 「ヤム・チャイナ」として分社し、 11/1付でニューヨーク証券取引所に上場させる計画だ。 中国国内で1000以上の都市で7200超の店舗を展開する“ヤム・チャイナ”の企業価値は100億ドル (約1兆円)程度とみられ、“ヤム・ブランズ”は中国資本を受け入れて事業を強化する狙いがあるという。

● 中国人民元、国際通貨に「お墨付き」 !

中国人民元が10/1、国際通貨基金(IMF)が通貨危機などに備えて加盟国に配るSDR(特別引き出し 権)の5番目の構成通貨に加わった。 構成比率は10.9%と日本円(8.3%)や英ポンド(8.1%)を上回り、 国際通貨として「お墨付き」を得ることになった。 SDR構成通貨に発展途上国の通貨が採用されるのはSDR創設以来初めてで、中国が世界の金融シス テムと融合する重要な節目となり、中国の改革開放の成果が国際社会から信認されたことを示す。 SDR採用では中国の貿易量が評価された。 2015年の中国の貿易決済(対香港を含む)は29%が人 民元建て。 米ドルの牙城だった原油取引にも元が使われ始めた。 SDR採用の一つの条件は「取引の自由度」だが、中国の為替や資本規制の改革は鈍く、「さらなる為替 改革が必要」との見方がされている。

● 米マリオット、「中国が最大の市場に」!

ホテル大手の“マリオット・インターナショナル”は、「中国は当社にとって世界第2の市場だが、数年内に 世界一になるだろう」との見通しを示した。 同社は中価格帯ブランドのホテルを5年以内に約100ヵ所 で開業する計画などにより、傘下のホテル全体で米国市場を上回る見込みだとしている。 マリオットは今年末までに中国国内で約300のホテルを展開する計画で、地元資本の“東呈酒店集団 (広東省)”と提携し、中価格帯の「フェアフィールド」ブランドのホテルを5年以内に約100ヵ所で開業する ことでも合意している。 またアリババ集団が提供するスマートフォン(スマホ)決済サービス「支付宝(ア リペイ)」を中国以外のホテルでも使えるよう対応を急ぐ考えを示した。

● 中国、総合スーパーが閉店ラッシュに!

漂亮ショッピングセンターは15億元(約225億円)の負債を抱え、『華訊』に1ドルで売却された。 華訊は10/19、「発行する株式を100%買収し、「漂亮ショッピングセンター」の所有権を間接的に獲得し た。 その代価は1ドルと、発表している。 また10/13、マレーシア最大の総合スーパー“百盛グループ”は、「全額出資する中国の関連会社の全 ての株式と関連の株主債権を売却する」と発表した。 売却の対象となったのは、百盛グループが間接的に全額出資する関連会社「北京華徳盛物業管理有限 公司」であることが分かった。 10/20、十里堡にあるイトーヨーカドーも突然、「2016/11/1をもって営業を停止する」と発表した。 突然の閉店の理由は、イトーヨーカドーの関係者は「赤字が続いたのが理由の一つ」と明かしている。 2014年4月末に、イトーヨーカドーは北京望京店を閉め、その4ヵ月後には北苑店を、12/1には西直門 店を閉めた。 そして、2015年3月末に右安門店が、今年7月には大興店が閉店した。 十里堡店を入 れると、元々北京にあったイトーヨーカドー9店舗のうち、残っているのは亜運村店・豊台北路店・三里屯 食品館の3店舗だけとなった。

2016-10-20 | Posted in blogNo Comments »