起業家支援に命を懸ける会計士の梅川さんの記事【観光後進国、日本】

起業家支援に命を懸ける会計士の梅川です。

英国人で元外資系金融機関のアナリスト、現在は、日本の文化財を修復する会社の社
長を務めるデービッド・アトキンソン氏の日本観光論は注目に値します。

さすがは元アナリスト。

日本という国を数字によって的確に分析して見せます。

日本人の間では、「当たり前」と思われていることも世界水準ではどのように見える
かを数多く紹介しています。

その中でも注目に値するのが、産業としての日本の「観光」。

最近外国人の観光客が増加して中国人の「爆買い」が話題になっています。

しかし、日本は完全に「観光後進国」なのです。

日本を訪れる外国人はようやく1千万人を越えましたが、これは世界的な水準からは
遠く及びません。

世界の観光大国は観光収入でみると、フランス、スペイン、アメリカ、イタリアが
トップを走りますが、その収入は各国のGDPの2~5%にもなります。

ちなみに日本を訪問する外国人による収入は、日本のGDPのわずか0.2%。

もちろん、訪れる外国人の数が桁違いに少ない。

同じアジアを見ると、一位中国、5,500万人。

続いて、タイ、マレーシア、香港、マカオ、韓国という順位です。

日本は、日本の東京都ほどのGDPしかもたない韓国にも負けているのが現実です。

先日、アメリカの雑誌で世界一人気のある都市に2年連続で、京都が選ばれました。

ちょっと意外な気がしませんか。

日本を訪れている外国人の9割が中国、台湾、韓国の近隣三国です。

欧米人はアメリカ人が大半で、ヨーローッパからは実にわずかしか訪れていません。

もう一つ、日本の観光産業の特徴として、訪問者1人当たりの「使うお金」がとても
低いということです。

中国人があまりに多くの買い物をするので、国内の日用品が品薄になったとか、手荷
物で飛行機に乗り込むので飛行機の出発時間が遅れるなどの報道があります。

しかし、所詮彼らが大量に購入しているのは、化粧品、粉ミルク、紙おむつ、衣料品
などの低価格な日用品。せいぜいが炊飯器程度です。

日本が本当に招きたいのは、長期に滞在してお金を使ってくれる欧米人たちです。

著者は、日本人のほとんどがとんでもない思い違いをしていると強調しています。

それは、「おもてなし」。

日本の人に日本が世界に誇れるポイントはと尋ねると、おもてなし、親切、治安の良
さなどと答えます。

しかし、例えば「京都」が世界一に選ばれた理由はそのどれでもありません。

歴史的建造物や街並み、豊富なレストランの数と質、ショッピングのお店、それらが
一つの都市で完結しているというのです。

われわれ日本人が海外旅行の行先(ヨーロッパやアジアなど)を選ぶときに「おもて
なし」など期待するでしょうか。

治安はもちろん気にしますが、たいていの国では「治安がよろしくない地域」が存在
してそこにさえ足を踏み入れなければそれほどの危険はありません(もちろん紛争地
は除く)。

観光も「産業」ですからやはり「マーケティング」は重要です。

自分が売りたいものはたいてい売れません(多くの社長が経験済みでは?)。

どこに需要があるかをしっかりと見極めて、それを世界に発信する必要がありそうで
す。

日本の観光はまだまだこれからスタートラインに着こうとしている段階です。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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2015-08-10 | Posted in blogNo Comments »