株式会社オフィスオウ取締役会長:小川 正さんの記事【週刊・中国情報:2015/01/19】

【週刊・中国情報:2015/01/19】

● 中国・武漢が、躍動している!

3年前には、武漢市への日本企業招致の依頼が届いておりまして、現地視察を考えていましたが尖閣 問題で頓挫しておりました。
昨年後半から、日本からの進出に激しさが増しております。

1富山ブラックラーメンの「麺家いろは」が武漢で人気上昇

ラーメン店「麺家いろは」の中国 1 号店となる武漢店が2014年6月にオープンし、約半年がたった。 人気のブラックラーメンは1杯58元(約 1,100 円)で、中国全土に展開する他の外資系ラーメン店の30 元と比べ2倍近い価格だが、1日200食限定で、連日長蛇の行列ができている。 栗原社長曰く、武漢には開店まで行ったことがなかった。 第一印象は「大きな街」。 さすがは中国だ、 と思った。 次に、中間所得層以上の人が非常に多く、日本のラーメンや食文化に対して興味を持って くれていることを強く感じる。 1杯55~68元と価格を高めに設定したにもかかわらず、常連客も増え ている。 1号店は、決して立地が良い訳では無く、どちらかと言えばテスト的な開店であった。 2015年に2号店と3号店の開店を予定しており、その為の人材教育を1号店で進めている。

2日本食が広がっていく武漢市場

2011/3にジェトロが発表した調査報告書によると、武漢市の日本食レストランは119店舗だった。 しかし当時は、日本人が経営する、または日本資本の日本食レストランは皆無だった。 その後、大分 の洋菓子店「ベルクール」・札幌の「ラーメンさんぱち」など、徐々に日本資本による日本食レストランの 出店が続いた。 12/19オープンしたイオンモール内には、日本食店が7店舗開店した。

3顧客に親しみやすいサービスを提供

イオン金銀潭店では顧客の利便性を高めるため、ベビー用カートを60台配置した。 中国の小売店舗ではベビー用カートを使用するためにデポジットが必要な場合が多いが、同店では日 本同様に自由に使用できるようにする。 また、ベビー用カートにはウレタンポールを立て、ポールの先 端に動物のイラストが描かれた旗を取り付け、目立つよう工夫している。 イオンでは、消費者に安全性を見えるかたちにして提供していく。 例えば有機認証の定義を店 舗内に設置したボードに記すなど、ビジュアルで説明し啓発する。

4都市部を中心に介護施設を急速に整備

武漢市の60歳以上の戸籍人口は2014年末には150万人を超え、2020年には190万人になると 予測している。 武漢市政府としては、急激な高齢化社会を前に、「武漢市社会養老サービス体系建 設規画(2011~2015)」を掲げ、2015年末までに「9055」モデルを進めている。 「9055」とは、60 歳以上の90%が在宅福祉サービス・5%が社区(コミュニティー)福祉サービス(社区でのデイサービ スやショートステイ)、残りの5%が介護施設(老人ホームなどの施設)を活用するというものだ。 劉副市長は「武漢市政府は、サービス方式・人材教育・高齢者福祉の仕組みなどについて、日本の先 進事例を学ぶとともに、高齢者産業に対する産業育成策・支援策などを日本の関係機関と連携しなが ら、検討したい。 そのために互いに有効な方策の情報を共有しながら、協業を模索したい」と語った。

 

● 中国の宅配便取扱個数、世界一に!

中国で行われた全国郵政管理業務会議で明らかにされたデータによると、2014年の国内の宅配便 取扱個数は140億個に上り、世界一になった。国家郵政局の馬軍勝局長は、「2014年は、中国の宅配便業務売上高が2040億元で前年比42% 増加し、宅配便取扱個数は同52%増加、一日あたりの最大処理個数は1億個を超え、宅配便サービ スへの満足度も安定的に上昇している」と説明している。 馬局長は、「郵政体制の改革が行われて以来、中国の宅配便産業は持続的・急速・健全な発展という 新たな段階に突入し、2011年3月以降、取扱個数は46ヵ月連続で前年同月比平均増加率が50% を超えた。 2015年の宅配便取扱個数は196億個に達する見込みで、40%増加する予定だ」と話し ている。

2015-01-19 | Posted in blogNo Comments »