株式会社オフィス オウさんの記事【正の中国情報:2016/01/24】

【正の中国情報:2016/01/24】

● 中国、住民医療保険制度を一本化へ!

中国国務院の「都市・農村の住民基本医療保険制度の統合に関する意見」が、このほど発表された。 同意見では、既存の「都市部住民基本医療保険制度」と「新型農村合作医療保険制度」を統合し、「都市 農村住民基本医療保険制度」とすることが決定された。 都市部と農村部の非就業の保険加入者は今後、 都市・農村の違いによる制限を受けることがなくなり、統一された保険加入基準と待遇が適用される。 中国は2003年に農村人口を対象とした新型農村合作医療制度を、2007年には都市部の非就業者を 対象とした都市部住民基本医療保険制度を打立て、全国民をカバーする基本医療保険体系を構築した。 しかし近年、都市部と農村部を分割したことによるマイナスの影響が見られるようになり、保険の重複加 入、保険の待遇が低すぎるといった問題が存在していた。 今回発表は、これら諸問題に対応したもの。

● セブンとローソン、「アリペイ」を導入!

セブン―イレブン・ジャパンとローソンは、中国の電子商取引(EC)最大手アリババ集団の「支付宝(アリ ペイ)」を導入する。 2月の春節(旧正月)に合わせて、中国で利用が急拡大しているスマートフォンによ る決済サービスに対応することで、訪日客を取り込む。 ローソンは、1/25に成田空港内の店舗で導入する。 2/1からは羽田空港や関西国際空港などに計9 店舗に広げ、夏以降には1万2000店へ導入する計画。 セブン―イレブン・ジャパンも、2月中に首都圏を中心に数10店舗で対応を始め、将来的には1万8000 店へ導入することを検討している。 アリペイのスマホアプリの利用者は約4億人、スマホの画面に表示される認証用バーコードをレジで提示 し、店員がタブレットで読み取るだけで支払える。 訪日客が過去最大のペースで増え続けるなか、コンビニ各社も免税対応の店舗を増やすなど需要取り込 みに動いている。

● 訪日外国人1973万人、消費3.4兆円!

日本政府観光局(JNTO)が1/19発表の2015年の訪日外国人客数(推計値)は、前年より47%多い1 973万人となり、過去最高を記録した。 増加は4年連続で、中国からの訪日客増が貢献した。 観光庁が同日発表した訪日客の旅行消費額も同7割増の3兆47714771 億円で過去最高となった。 石井国土交通相は1/19の閣議後の会見で、「2016年の訪日客数は2000万人を超える期待があるも のの、伸びは少し穏やかになるのではないか」と指摘。 「中国経済の先行き不透明感が増しつつあり、 訪日客数や消費額への影響を注視する必要がある」と語った。 政府は東京五輪が開かれる2020年に訪日客を2000万人とする目標を掲げており、2015年の実績は この目標にほぼ手が届く水準となった。 国・地域別では中国からの訪日客が2014年の2倍強の499万人に急拡大した。 韓国からは45%増 の400万人、台湾からは30%増の367万人とアジア地域からの客数増が目を引いている。 中国の場合はビザの発給要件を緩和したことも寄与した。 米国からの訪日客は16%増の103万人。 一方、2015年の日本人の出国者数は4%減の1621万人と45年ぶりに訪日客数を下回った。

● スターバックス、中国での出店を加速!

1/12の米株式市場でコーヒーチェーン大手のスターバックスに買いが先行し、一時59.34ドル前後と前 日から1.52ドル(2.6%)上昇した。 スターバックスは取引開始前に中国での出店を加速させる計画を発 表しており、業績の先行きに対する期待が高まり、買いを誘ったという。 スターバックスは2019年までに中国での出店を3400店舗まで増やす計画で、同社のハワード・シュル ツ最高経営責任者(CEO)は発表文で「中国は我々にとって世界で2番目に大きく最も急速に成長してい る市場であり、最も重要で刺激的な機会がある」と強調した。 米メディアによると、スターバックスは中国 で既に2000店舗を運営しており、2016年中には新たに500店舗を出店する計画だという。

2016-01-28 | Posted in blogNo Comments »