起業家支援に命を懸ける会計士の梅川貢一郎さんの記事【 破たんの予兆が】

お早うございます。

起業家支援に命を懸ける会計士の梅川です。

私が銀行員であったころ、重要な融資先には足しげく通うよう指導されました。

もちろん、需要があればさらに貸し出しを増やすためでもありますが、

メインは、「倒産」の前兆を見逃さないためです。

通常、会社の倒産は突然やってくるものではありません。

商品の在庫が、増え続けている(減り続けている)

従業員の数が減っている(暇そうにしている)

返済が1日、2日遅れる

企業の財務は1日では破たんしません。

会社にお金が無くなると、社長は、金策に走ります。

借入も最初は、銀行、次はノンバンク、そして親族から。

仕入れ先には、支払いを伸ばしてもらい、従業員の給与も減らされます。

当然辞める従業員がバラバラと出てきます。

会社の雰囲気もいいわけがありません。

会社が「信用」を失い始めてから、最後「破たん状態」に陥るまでは、その会社の規模や不振の原因にもよりますが、

早くても1年くらい。

通常は、数年かけて徐々に「壊れて」いきます。

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実は、国家財政も同様です。

近年では、ギリシャの財政破たんがニュースとなりました。

あるいは、イタリア、スペインも危機が伝えられました。

しかし、南ヨーロッパ諸国の経済危機も地震が起こるようにある日突然起こったわけではありません。

過去財政破たんした国家をみても同様です。

まず、国に対する信用度が揺らぐと国債が売られます。

国債の市場価格が暴落すると金利が上昇を始めます。

国債を多く保有する金融機関は財務内容が大きく毀損して金融の混乱が起こります。

株式や土地など不動産が売りに出され価格が暴落を始めます。

国は新たに国債を発行しようとしますが、買い手がつきません。

この間、通常は1年以上、数年にわたって崩壊への連鎖が進行します。

私たちも、大地震を予知するのは困難ですが、国家の破たんを予知するのは簡単です。

このような予兆が起きるのを確認すればよいだけです。

日本の国家財政が破たんすることを声高に警告する人がいます。

はっきり言ってまだまだ無視して大丈夫です。

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日本の国債は超低金利でもしっかりと買い手が存在し、しかも価格も高止まりしています。

日本の国に対する信頼度は、各付会社の評価とは無関係に依然高い状態です。

慌てるのはまだまだ先のことです。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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2016-06-27 | Posted in blogNo Comments »