ワインライフ代表ミホヒラノさんの記事【泡銭は消える宿命 美味しければいいとは限らないワイン】

おはようございます。
コンビニで偽装クレジットカードで14億円
一斉引き出しの事件があったのには、
その規模に驚愕しましたね。

ワインの世界でも偽装は常にあります。

 

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エチケット(ラベル)の張り替えもちろん。
ないはずのビンテージや銘柄が出てきたり。
空き瓶もネットで売買されています。
年間でも100億円以上の偽装ワインが流通していると
言われているほどです。

と、ここまではワインに限らず美術品でもある話。
人のフンドシで一山当てちゃおう、みたいな
悪い輩はいつの時代でもいるものです。

問題なのは、ワインを作っている側が
偽装に手を染めてしまうことです。

たとえ美味しくても、表示と違うものを提供すれば
偽装になります。

イタリアにブルネロ・ディ・モンタルチーノ
という人気の高級銘柄があります。
特にアメリカで人気が高く当時は生産量の25%が
対米輸出と言われています。
このワインは地元(モンタルチーノ産)の
ブルネロ種(サンジョベーゼ・グロッソ)の使用と
樽熟成2年以上が義務付けられています。

ところが2008年に発覚した事件では、
複数のワイナリーのブルネロ・ディ・モンタルチーノから
ブルネロ以外のブドウもブレンドされていることが問題となりました。
フランス産のメルローやカベルネ・ソヴィニョン、
プティ・ヴェルドというメジャーな品種でした。

当時イタリアでは、スーパータスカン(スーパートスカーナ)と言われる
地ブドウに固執せずにフランス系の人気品種を植えて、
アメリカで受けるタイプの高級ワインがもてはやされていました。
しかし、スーパータスカンは、地元のお墨付きの銘柄を名乗れません。
新しい道を選んだのです。

ところが、件のワインは、混ぜてはいけない
他の品種(しかも産地も外の)を加えながら、
ブルネロ・ディ・モンタルチーノと名乗っていることが大問題です。

お得意様のアメリカ好みに仕上げたかったのでしょうが、
複数のワイナリーで行われていたというから悪質です。
この事件を受けて、アメリカはしばらく
ブルネロ・ディ・モンタルチーノの輸入を停止しました。
驚くのは、これらのワイナリー、翌年も何事もなかったかのように
ワインを作り続けられていることです。
もし日本の会社が文春砲でスクープされたら、
マスコミが会社を潰しかねいくらい叩きそうです。
イタリア人のメンタルの強さは凄いですね。
美味しいからいいんじゃん?わからない方が悪いんじゃないの?
変なものを入れてるわけじゃないし。消費者のため。
そんな声がイタリアから聞こえてきそうです。

画一的でないのがイタリアワインの魅力だと私は思っています。
強烈な愛好家を産むのもイタリアワインの素敵なところ。

シャンパーニュも偽装がよく行われるとかないとか。
今年2月に偽装モエ・エ・シャンドンが9000本
イタリアのヴェネト州で押収されました。
(イタリア繋がりはたまたまです。決して悪意はありませんから)

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いつも読んでいただきありがとうございます。
感謝をこめて

ミホ ヒラノ

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「男と女のワイン学」
(ニュースサイト「JBPress」)
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2016-06-09 | Posted in blog, セミナー情報, ワインライフNo Comments »