株式会社オフィス・オウさんの記事【週刊・中国情報:2015/06/29】

【週刊・中国情報:2015/06/29】

● 中国、ネット通販の急速発展を促進!

中国国務院は、消費者金融企業のテスト事業を全国に拡大し、経済に対する消費の牽引力を強化す ることを決定、また国境を越えたネット通販事業の健全で急速な発展を促進し、開放型経済の発展・ バージョンアップを推進することを計画した。 会議では、消費者金融を発展させ、中所得層と低所得層に重点的にサービスを提供することが、消費 の潜在力を発揮させ、消費のバージョンアップを促進する上でプラスになることが指摘され、市場参入 を開放し、これまで16都市で実施された消費者金融企業のテスト事業を全国に拡大することが決定さ れた。審査認可権を省レベル部門に委譲し、条件を満たした民間資本、国内外の銀行業を取り扱う 金融機関、インターネット企業が消費者金融企業を設立することを奨励し、条件が整ったものを認可するとした。

越境ネット通販事業の発展促進

国境を越えたネット通販の健全で急速な発展を促進し、「インターネット+対外貿易」によって優れた製 品を輸出入することが、消費の拡大・開放型経済の発展・バージョンアップの推進、新たな経済成長 源の構築にプラスになることが指摘された。

(1)通関プロセスを最適化し、国境を越えたネット通販の輸出商品の分類を簡略化し、経営主体と商品の登録管理を実施し、輸出入商品について集中的申告・検査・許可・24時間決済といった便利な措置を採用する。

(2)国境を越えたネット通販の輸出貨物に対する税金の還付・免除政策を実施する。国境を越えた電子決済を展開し、国境を越えた外国為替決済モデル事業を推進し、国内の銀行カード決済機関の海外事業拡大を支援することを奨励する。

(3)対外貿易総合サービス企業が国境を越えたネット通販に通関・倉庫・貯蔵・融資などのサービスを提供することを奨励する。 企業を誘導して経営を規範化し、違法行為や権利侵害行為を摘発する。

(4)国境を越えたネット通販小売輸出企業が海外の倉庫や体験ショップなどを通じて営業販売ルートを開拓し、独自のブランドや自前のプラットフォームを育成することを奨励する。 消費財の輸入を増やし対外貿易のスピードアップと取引量の増加を促進する。

 

● 中国の旅行会社、日本進出を加速化!

中国の大手旅行サイト「携程旅行網(C-trip)」の統計によると、端午節(端午の節句、今年は6/20) の連休中では、中国の人気海外旅行先に日本が初めて首位に浮上し、訪日中国人観光客数が前年 同期比の3倍となった。 これは数百万人の訪日中国人観光客の1つの縮図に過ぎないという。 最近、中国国内の旅行会社が日本市場に、本格的に進出し始めていることが明らかになった。 最近、旅行サイト「途牛」と日本の保険会社は業務提携を結び、パスポートを無くしただけでも損害賠 償を行うサービスを開始した。 旅行サイト「去哪児網」は、「JAL(日本航空)」と2度目の戦略的提携を結んだ。 この他、旅行サイト 「同程網」は海外の旅行資源が豊富な「海涛旅遊」と提携を結ぶなど、国内の旅行会社は日本の観光 産業の川上から川下にいたるまで対策を施している。 「携程旅行網」の統計によると、2015年に主催した訪日ツアー客数は前年比100%超となっている。 「同程旅游」も訪日旅行者数は、前年同期比の10倍以上の伸びを示していることを明かしている。 訪日旅行ブームはなぜ続くのか? 「同程旅游」の職員によると、欧米や中東・アフリカなどの7~8日間の旅と比べ、訪日旅行は距離の 近い海外旅行として、国内の旅行者が比較的時間を作りやすい。 また、訪日観光客の1人あたりの 平均消費額は3000元(約6万円)~5000元(約10万円)であり、国内の長距離ツアーの相場に近く、 人気を得やすいという。 さらに、日本の中国人に対するビザ発給要件の緩和政策や、円安により安く買い物ができるなどの要 因も、訪日旅行の人気をさらに押し上げている。

2015-07-06 | Posted in blogNo Comments »