業務提携契約専門の行政書士 遠藤祐二さんの記事【ドクターヘリからの教訓3】

おはようございます。

業務提携契約専門の行政書士 遠藤です。

一昨日/昨日のドクターヘリのお話の続きです。

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ドラマの中で、
自転車で遊んでいる時にバイクに跳ねられ、
脳死状態になった4歳の男の子が出てきます。

脳が死んでしまっただけでなく
心臓もあと数時間経てば停止するという
状況です。

戸田恵梨香が扮する緋山という研修医が
付き添っている母親にその事実を告げると
母親は泣きだし、

「最後に抱きしめてあげたい」

と緋山に頼み込みます。

それをするためには、心臓を動かすために
子供につながっているチューブを全部外さなければ
なりません。

つまり、「死なせてあげる。」ということです。

病院の規則ではこのような場合母親に、

「もう延命治療はしないでください。
この子は死んでも構いません」

という残酷な趣旨が書かれたDNRオーダーという
同意書に必ずサインさせます。

さもないと後になって医療訴訟になりかねない
からです。

でも情に厚い緋山は実質上、延命治療をやめることに
同意して子供の死を受け入れた母親に更にDNRオーダーに
サインさせるようなことはせずに、チューブを全部外し
子供を抱きしめさせてあげました。

この事実が後に母親の兄に知れるところになり
大変なトラブルになるのですが。。。

この、DNRオーダーの例でもわかるとおり
人や組織は、

===================
本当に言いにくいことは書面に言わせる
===================

document_syorui_pen
のです。

間違っても、

「あなたのお子様の延命治療をやめても
よろしいのですよね?」

などとはっきりと明確に「口頭で」聞きません。

病院の責任問題に係ることは全て書面にし、

「この内容を読んで同意するならサインをお願いします。」

という言い方をします。

そしてこれは業務提携の契約交渉でも
似たようなことが起きます。

まず最初に面と向かっての交渉で大事なポイントに
ついて交渉し、大方合意に至った後に、

「では今日の交渉に基づいて契約書案を作成し
後ほど送りますのでご確認ください。」

となるのが普通ですが、このときに

「もう大方話がついているからこんな契約書の
細かい点までチェックなんかする必要ないよ!」

と言って詳細に内容を確認しない経営者がいますが
とんでもないです。

繰り返しますが人や組織は、

===================
本当に言いにくいことは書面に言わせる
===================

のです。

だから相手から来た契約書案の中に
口ではとても言いにくいとんでもない条件が
コッソリと書かれていたりします。

それを読まずにサインなどしようものなら
とんでもないことになります。

そういう意味では面と向かって交渉した
内容よりも契約書に書かれている内容の方が
厳しいことが書かれているものです。

よって、貴方も面と向かっての
交渉で大方相手と合意に至っていたとしても
相手から契約書案が来たときは必ず新たな
気持ちで詳細にチェックするようにしてくださいね。

遠藤祐二

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2016-11-17 | Posted in blogNo Comments »